ラオスでは経済活性化の一つの柱として観光に力を入れており、中でも農業や地域の魅力を体験してもらうアグリツーリズムへの期待が高まっている。有名なブルーラグーンがあるラオス中央部のヴァンヴィエン。2020年ラオス中国鉄道が開通し1時間余りでヴァンヴィエンに行けるようになると旅行者が押し寄せた。4輪バギーをレンタルして農村や山間部のドライブを楽しむ人たちも少なくない。ラオス政府は今年外国からの訪問客460万人を目指しており、観光収入はおよそ13億米ドルと予測している。観光業こそがラオス経済が直面する課題に対する解決策となるかもしれない。世界銀行によるとラオスのGDPに対する観光収益の割合は現在5%だが、適切な支援と発展を促すことによって将来的には10%にできる可能性があるとしている。ラオスの観光業界で主要な役割を果たすラオス駐在の中国雲南省商工会の代表は、豊かな自然に恵まれたラオスはアグリツーリズムの大きな可能性を秘めており、田植えなど農村の人々の暮らしは子どもや家族連れにとって非常に魅力的な旅の体験となるだろうと指摘した。ラオス中国鉄道の開通以降、雲南省からはビジネスチャンスを発掘するために多くの人たちがラオスにやってきている。