先ほどの女性の職人(平田のどかさん)のVTRの続き。青梅市の平田鍛刀場。木炭を大きな筒状の炉に入れて燃やしている。温度は1200℃まで上がるのだという。砂鉄を入れ、さらに木炭を入れる。玉鋼を作っている。玉鋼とは、日本刀の材料となる合金で、強くしなやかで錆びにくい性質がある。1200℃の炉で砂鉄と木炭を熱で溶かして融合させて作る。1000年以上続く「たたら製鉄」という伝統の業。のどかさんは日本で唯一の女性玉鋼職人。のどかさんの玉鋼を包丁に仕上げるのはご主人の平田祐平さん。祐平さんは刀の名産地・岡山で修行した刀鍛冶職人。日本の伝統を受け継ぐ包丁は、100年使えるほどの頑丈さを供えており、予約は2年以上先まで埋まっている。ノロ(不純物)が溜まると玉鋼の純度が低くなってしまう。強い玉鋼を作るため、1200℃の炎の前で12時間つきっきりでノロを取り除き続けなければならない。スタジオのヒロミは「相槌を打つ」「折り紙つき」「切羽詰まる」など鍛冶職人由来の言葉はたくさんあるということを話した。