7月26日、本番まであと2日、演劇部OB・OGたち14人は本格的な稽古を行った。出演者の中で去年母親となった女性がいる。女性は学生時代よりも実際に空襲が発生したらどうしようと考えるようになったなどと明かした。脚本演出を担当する女性は10年前とは半数以下の人数で作り上げなければならない舞台に焦りを感じていた。この日の稽古が終わった後に、娘役を演じる女性が合流した。7月27日、ホールのステージを借りて稽古を行った演劇部OB・OGたち。娘役の女性は学生時代の頃はセリフを覚えることや演じることで精一杯であったが、いまは伝えることが大切なのだと感じているなどと明かし、女性の演技の表現が演劇部OB・OGたちの空気感を一変させ、ひとつにまとまり始め、青森空襲を伝えるために稽古をし続けた。
