パリ五輪では、出場したフェンシングの団体種目全てでメダルを獲得した日本。躍進の原動力になったのが、質の高い指導体制の構築だ。男子フルーレ団体の指導者として、東京大会後に就任したのがフランス人のエルワン・ルペシューコーチ。現役だった前回の東京五輪では、日本の前に立ちはだかり金メダルを獲得している。練習では常にポジティブな言葉をかけるのがルペシュー流。選手たちに自信を持たせる指導を続け、金メダルの獲得を後押しした。また、フェンシング協会は5年前、静岡・沼津市と協定を締結。練習場が整備され、日本代表の合宿が度々行われてきた。ジュニア世代の選手の重点的な強化も行い、競技人口のすそ野を広げていきたいとしている。沼津市産業振興部の後藤雄大さんが、「沼津の子供たちが今後は五輪とかでメダルを取れるような選手になっていくことを期待しながら見守りたい」と語った。