インフルエンザの患者数が過去最多。猛威をふるっている。先月29日までの1週間に、全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関当たり64.39人。現在の方法で統計を取り始めて以降最多(出典:国立感染症研究所)。重症化してインフルエンザ脳症となる患者も相次ぎ、中には亡くなる子どもも出ている。東京都内のクリニック。先月からインフルエンザの患者が急増。年が明けても、1日に25人前後が検査で陽性になっている。岐阜・岐阜市の診療所では、発熱を訴える患者がほかの症状の患者と接触しないよう、車の中で検査をするなど対応に追われていた。河合直樹院長は「ピーク状態だと思う」と語った。
急増するインフルエンザ患者。先月29日までに全国の医療機関から報告された患者数(出典:国立感染症研究所)は、1医療機関当たり64.39人。現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最多。感染のピークは例年、1月下旬〜2月だが、今シーズンは、すでに例年のピークを超えている。1医療機関当たりの患者数を都道府県別に見ると、43の都道府県で警報レベルの30人を超えた。最も多いのは大分県で104.84人、次いで鹿児島県で96.4人、佐賀県で94.36人などとなっている。
重症化する子どもも出てきている。静岡県にある小児医療の専門病院では、先月中旬〜年始にかけての3週間の間に、3人の子どもがインフルエンザ脳症と診断され、このうち幼児1人が死亡。インフルエンザ脳症は、インフルエンザにかかった患者が意識障害やけいれんを起こす合併症。発熱などの症状が出始めてから1日ほどの短期間で、急速に症状が悪化するのが特徴。静岡県立こども病院小児科感染症科・荘司貴代医長は「今短期間で3人は、当院では多い方と感じている。けいれんしたら救急車を呼んでほしい」と語った。医師は、重症化を防ぐためにも積極的なワクチンの接種を促している。荘司医長は「ざんねんながら、(インフルエンザ脳症の患者は)みんな未接種の状況で発症している」と語った。
さらにインフルエンザ治療薬の供給にも影響が出ている。ジェネリック医薬品大手・沢井製薬は、患者が急増した影響で抗インフルエンザウイルス薬「オセルタミビル」の製造が追いつかず、在庫が不足。きのうから医療機関などへ供給できなくなっている。厚生労働省によると、供給停止となった薬は、去年11月分のデータで他社を含めた抗インフルエンザウイルス薬の供給量全体の25%余を占めている。会社は増産体制を取っていて、供給の再開はシロップの薬は今月下旬以降、カプセルの薬は来月上旬以降になる見込み。
今シーズン、患者が急増している理由について、日本感染症学会インフルエンザ委員会・石田直委員長は「(新型)コロナの間、インフルエンザが少なかったため、集団免疫ができていなかった。年末年始にかかり、人の移動時期にあたった。家庭内で広がった可能性がある」、今後の見通しについては「地域によってかなりずれはあるとおもう。今後減ってくることもあるが、昨シーズンのように2月になってB型の流行も考えられる。また患者が増えてくる可能性がある。感染症予防の基本、手洗い、うがい、マスク着用、人込みは避けるような予防策が大事」と語った。インフルエンザの患者が急増しているということだが、新型コロナウイルスの患者数も5週連続で増加。感染のピークは例年、1月後半〜2月。引き続き基本的な感染対策の徹底が必要。
急増するインフルエンザ患者。先月29日までに全国の医療機関から報告された患者数(出典:国立感染症研究所)は、1医療機関当たり64.39人。現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最多。感染のピークは例年、1月下旬〜2月だが、今シーズンは、すでに例年のピークを超えている。1医療機関当たりの患者数を都道府県別に見ると、43の都道府県で警報レベルの30人を超えた。最も多いのは大分県で104.84人、次いで鹿児島県で96.4人、佐賀県で94.36人などとなっている。
重症化する子どもも出てきている。静岡県にある小児医療の専門病院では、先月中旬〜年始にかけての3週間の間に、3人の子どもがインフルエンザ脳症と診断され、このうち幼児1人が死亡。インフルエンザ脳症は、インフルエンザにかかった患者が意識障害やけいれんを起こす合併症。発熱などの症状が出始めてから1日ほどの短期間で、急速に症状が悪化するのが特徴。静岡県立こども病院小児科感染症科・荘司貴代医長は「今短期間で3人は、当院では多い方と感じている。けいれんしたら救急車を呼んでほしい」と語った。医師は、重症化を防ぐためにも積極的なワクチンの接種を促している。荘司医長は「ざんねんながら、(インフルエンザ脳症の患者は)みんな未接種の状況で発症している」と語った。
さらにインフルエンザ治療薬の供給にも影響が出ている。ジェネリック医薬品大手・沢井製薬は、患者が急増した影響で抗インフルエンザウイルス薬「オセルタミビル」の製造が追いつかず、在庫が不足。きのうから医療機関などへ供給できなくなっている。厚生労働省によると、供給停止となった薬は、去年11月分のデータで他社を含めた抗インフルエンザウイルス薬の供給量全体の25%余を占めている。会社は増産体制を取っていて、供給の再開はシロップの薬は今月下旬以降、カプセルの薬は来月上旬以降になる見込み。
今シーズン、患者が急増している理由について、日本感染症学会インフルエンザ委員会・石田直委員長は「(新型)コロナの間、インフルエンザが少なかったため、集団免疫ができていなかった。年末年始にかかり、人の移動時期にあたった。家庭内で広がった可能性がある」、今後の見通しについては「地域によってかなりずれはあるとおもう。今後減ってくることもあるが、昨シーズンのように2月になってB型の流行も考えられる。また患者が増えてくる可能性がある。感染症予防の基本、手洗い、うがい、マスク着用、人込みは避けるような予防策が大事」と語った。インフルエンザの患者が急増しているということだが、新型コロナウイルスの患者数も5週連続で増加。感染のピークは例年、1月後半〜2月。引き続き基本的な感染対策の徹底が必要。
住所: 静岡県静岡市葵区漆山860
URL: http://www.shizuoka-pho.jp/kodomo/
URL: http://www.shizuoka-pho.jp/kodomo/