80年前、明治神宮外苑競技場で行われた学徒出陣壮行会。学徒約2万5000人が隊列を組み、スタンドには女学生約5万人が参加した。大学生などは卒業まで徴兵が猶予されていたが悪化する戦況の中、1943年に大学生も兵役にかりだすことが決定した。壮行会で学生代表が語ったのは「行きて帰るつもりはない」という決意だった。この時、スタンドにいたのが土屋静子さん。会場の光景に圧倒されたと話し、当時は学生が戦場にかりだされる状況に疑問すら抱かなかったそうだ。その後結婚し、出征が決まった夫に千人針を用意したが夫の出征は延期され終戦となったが、千人針は手元に残しているそうだ。多くの学生が特攻要員としてかりだされ、立命館大学名誉教授の岩井氏もその1人。当時21歳、で軍から震洋の搭乗員として言い渡され訓練を行った。石垣島に向かっていたところアメリカ軍の魚雷により沈み、熊本県天草市で終戦の知らせを聞いた。戦後、大学で教鞭をとりながら反戦の思いを伝えてきた。