去年7月6日の未明、静岡市清水区の国道1号線「静清バイパス」の高架道路の工事現場で長さ63mの橋げたが落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負った。事故の原因について国土交通省が設置した事故調査委員会は、橋げたを吊り下げていた補助具の土台が不安定な状態で設置されていた可能性があると指摘していて、工事を受注したJV・共同企業体は再発防止策を講じた上で、先月下旬から事故現場での工事を再開していた。国土交通省静岡国道事務所によると、新たに作り直した橋げたを固定する作業が昨夜終了し、事故現場での設置工事は完了したという。一方で当初、2026年春ごろに予定されていた高架道路の上り線の開通は、今回の事故の影響で遅れる見通しだという。