米国のトランプ前大統領の再選が韓国の安全保障に及ぼす影響について。トランプ氏は北朝鮮のキムジョンウン総書記との関係を強調してきただけに、核問題解決に向け再び直接対話に乗り出す可能性がある。トランプ氏は前政権時の2008年、シンガポールでの歴史的な米朝首脳会談を皮切りに、ベトナムのハノイなど、あわせて3回に渡りキム総書記と会談した。トランプ氏は退任後もキム総書記との関係を強調してきた。北朝鮮が高濃縮ウラン製造施設や戦略ミサイル基地を公開するなど、核ミサイル能力を誇示する動きを見せていることも、米朝協議再開の可能性を高める要因とされている。北朝鮮は2019年、ハノイの米朝会談が決裂して以降、核兵器の高度化を進めてきた。ロシアとの関係強化により対米交渉力も高めてきたとされている。ただ中東情勢もあり、北朝鮮の核問題がトランプ政権2期目の優先課題になる可能性は低いとの見方が強いのが現状。