全個体電池・各社の計画。ホンダは2020年代後半に全固体電池の量産を開始予定。トヨタ自動車は2027年から28年に発売するEVに全固体電池を搭載する方針。日産自動車は2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVを販売するとしている。全個体電池の特許の出願状況(日本、米国、韓国、欧州)。日本は10年以上も世界をリードしてきたが、2017年頃から中国が研究を加速させて日本を抜き去った。伸びは圧倒的で今や世界トップに躍り出ている。日本は普及が伸び悩む中、米国に抜かれ、韓国にほぼ追いつかれたような状況に。政府はトヨタを中心とした全固体電池などの開発プロジェクトに最大1200億円近い支援を決めるなどして民間の研究開発を後押ししている。しかし、ある大手自動車メーカー首脳は「日本政府の支援の金額規模は中国や米国などに比べ桁が1つ、2つ違う」と話すなど海外より圧倒的に小さいのが実情。官民で世界との総力戦を戦えるかが問われている。