武田鉄矢が現代に思うことを「カンペ」でプレゼント。今回のテーマは「病気論」。「自分疲れ」の著者・頭木弘樹氏は20歳で潰瘍性大腸炎を患い13年間の闘病生活を送った。潰瘍性大腸炎の主な症状は腹痛・下痢・血便・関節痛・皮膚症状等で、免疫の異常によって大腸の粘膜に延焼が起こる病気。20代の若い人に起こる事が多く、大腸がんを伴うことがある。頭木氏は「健康なとき、人はほとんど体を意識しない。胃が痛くなって、初めて胃を意識するように、不調になって初めて、その臓器の存在を意識する。つまり、体についていちばんよく知っているのは、体に問題が起きた人なのだ。」と綴っている。体が変化すると心も変化する。年を取ると体や心をパーツで呼ぶ。武田鉄矢が注目したニュースは、交通事故で軽傷を負って36日間意識不明となった話。しかし、事故後14日目に意識を取り戻し医者と語り合いリハビリを開始しピアノを弾いたり友人と囲碁をして遊んだりしたと医者から聞いたが本人にその記憶はなかった。“私”は体のあちこちに住んでいる。頭木氏の著書は「私は弱い本の書き手でありたい」と締めくくっている。武田は「日本という国はいま、人間について考える最高のチャンスを手にしているのかもしれない」とまとめた。