岩手・大槌町の海を臨む高台にたたずむ1台の電話ボックス「風の電話」。電話線はつながっていないが、大切な人と話せる場所。野崎貞子さんは長年連れ添った夫が津波に流され亡くなった。
風の電話の設置者・佐々木格さん(80)は、「来る人みんながそれぞれ自分の物語を作り上げていく」と話す。2011年3月11日、大槌町は津波と火事によって壊滅的な被害を受けた。大槌町は死者856人、行方不明者は県内で最も多い415人。
佐々木さんが2009年にいとこががんで余命宣告を受けた。いとこの家族が辛い思いをすることがないようにと、2010年に「風の電話」を設置した。震災を機に開放。佐々木さんは風の電話には、生前伝えられなかった思いを伝える、遺族ケアの役割があると話した。
大槌町の大川幸子さんは何度も風の電話を訪れている。電話の相手は夫の東一郎さんで、津波で亡くなった。東一郎さんは集会所に避難したが、幸子さんが帰ると思って家に引き返し亡くなってしまった。東一郎さんは孫が大好きで多くの人に愛されていたという。幸子さんは風の電話だと、東一郎さんの声が聞こえるような気がするという。
風の電話の設置者・佐々木格さん(80)は、「来る人みんながそれぞれ自分の物語を作り上げていく」と話す。2011年3月11日、大槌町は津波と火事によって壊滅的な被害を受けた。大槌町は死者856人、行方不明者は県内で最も多い415人。
佐々木さんが2009年にいとこががんで余命宣告を受けた。いとこの家族が辛い思いをすることがないようにと、2010年に「風の電話」を設置した。震災を機に開放。佐々木さんは風の電話には、生前伝えられなかった思いを伝える、遺族ケアの役割があると話した。
大槌町の大川幸子さんは何度も風の電話を訪れている。電話の相手は夫の東一郎さんで、津波で亡くなった。東一郎さんは集会所に避難したが、幸子さんが帰ると思って家に引き返し亡くなってしまった。東一郎さんは孫が大好きで多くの人に愛されていたという。幸子さんは風の電話だと、東一郎さんの声が聞こえるような気がするという。