- 出演者
- 宮根誠司 蓬莱大介 野村修也 パックン 澤口実歩 橋口秀一
きょうは3月11日。14年前に津波に飲み込まれた街を取材。岩手県・大槌町の電話ボックス「風の電話」は、亡くなった人と心で繋がれる場所になっている。残された人たちが黒電話に託す思いについて聞いた。
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- 大槌町(岩手)
午後2時46分、14年前に地震が発生した時間を迎える。各地で、犠牲者を偲ぶ。
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- 東日本大震災
オープニング。
医療費について、石破首相は、高額療養費制度の自己負担上限額引き上げの実施を見送ると表明。しかし一方、身近な医療費に見直しの声が上がっている。この後、専門家が議論の内容について解説。年金・医療・介護など社会保障費は、年々逼迫している。日本維新の会・猪瀬参議院議員は「医療費の急激な増加を止めなければ現役世代の負担が増える」と話し、身近な医療費のムダを訴えた。診療明細を確認しているか街で調査。この後、身近な医療費に迫る。
医療費について、石破首相は高額療養費制度の自己負担額引き上げの実施を見送ると表明。国会では医療費に関する議論が交わされた。日本維新の会の猪瀬議員はOTC類似薬の処方について指摘した。湿布や風邪薬等がOTC類似薬にあたる。日本維新の会はOTC類似薬を保険適用から除外する事を求めている。一方、リフィル処方箋が話題になっている。これは、最大3回まで繰り返し使用可能な処方箋の事だ。これによる、受診回数等を削減出来るのがメリットだ。しかし、リフィル処方箋の資料率は0.05%のみだ。猪瀬議員は薬学管理料を批判した。
政府が高額医療費の負担引き上げを見送った話題についてのトーク。今年の秋までに方針を検討し、決定するとしている。医療ジャーナリスト・森まどかによる解説。森まどかは「今回、患者団体は努力した。秋までという期間を決めたが、秋という根拠が示されていない。同じ事の繰り返しになるのではという懸念がある。」等と解説した。財務省によると、国民医療費は20年間で約17兆円増加しているという。そんな中、自民・公明・維新はOTC類似薬の保険給付のあり方の見直し等を行っている。OTC類似薬とは市販薬と成分・効果がほぼ同じだが、処方箋が必要な医療用医薬品の事で保険適用となっている。森まどかは「ダブルスタンダードのような状況が起きているのがこの問題だ。」等と解説する。OTC類似薬の保険適用除外で約3200億円の医療費を削減出来るのではというデータが出されている。日本医師会は「OTC類似薬の保険適用除外はセーフティネットの毀損にしかならない。」と指摘しており、医療機関の受診控えによる健康被害等を懸念している。森まどかは「少子高齢化になり医療費が高額になってきた。自分で判断して市販薬を飲み続けていたが病気を見落としていたという事もある。日本の健康リテラシーは低いと言われている。」等と解説した。
リフィール処方箋とは一枚の処方箋で最大3回まで使える制度の事だ。診察料や待ち時間の負担なしに薬を受け取れる等のメリットがある。森まどかは「日本の受診回数は世界的に多い。医療の質と量についての議論をする事が大切だと思う。」等と解説した。
きょうで東日本大震災から14年。各地で、遺族が犠牲者を偲んだ。孫と娘を亡くした女性は「孫は生きていれば17歳だ。夢で孫を見た。」等とコメントした。また、妻を亡くした夫は「俺は生きていると伝えた。」等とコメントした。岩手県大船渡市では森林火災が街を飲みこんだ。まもなく午後2時46分を迎える。
14年前、東日本大震災が発生し東北を中心に未曽有の被害をもたらした。震災による死者は1万5900人。今も2520人が行方不明。一方、避難生活などで震災に関連して亡くなった人は3808人。午後2時46分を迎えた被災地各地から中継。大きな津波で甚大被害を受けた岩手・大船渡市の被災地は、再び災害に見舞われた。市の約1割が焼失し、平成以降国内最大規模となる山林火災が発生。避難指示は全面解除された。大船渡市・越喜来地区から、最新情報を中継。大船渡市は、三陸町越喜来地区の一部を災害危険区域に指定。震災で、大船渡市では、340人が死亡、79人が行方不明。2018年、「ど根性ポプラ広場」誕生。鎮圧した山林火災被災地では、三陸公民館に34人が避難。山林火災では、1人死亡、建物被害は210棟(171棟全壊)。三陸町綾里全域・赤穂町合足地域では、水質の安全性を確認するまで引用不可、仮設水槽及び給水車で対応。弁護士・中央大学法科大学院教授・野村修也は「被災者の心は止まったままだと感じる」、パックンは「水は市が対応すべき」とスタジオコメント。
岩手・大槌町の海を臨む高台にたたずむ1台の電話ボックス「風の電話」。電話線はつながっていないが、大切な人と話せる場所。野崎貞子さんは長年連れ添った夫が津波に流され亡くなった。
風の電話の設置者・佐々木格さん(80)は、「来る人みんながそれぞれ自分の物語を作り上げていく」と話す。2011年3月11日、大槌町は津波と火事によって壊滅的な被害を受けた。大槌町は死者856人、行方不明者は県内で最も多い415人。
佐々木さんが2009年にいとこががんで余命宣告を受けた。いとこの家族が辛い思いをすることがないようにと、2010年に「風の電話」を設置した。震災を機に開放。佐々木さんは風の電話には、生前伝えられなかった思いを伝える、遺族ケアの役割があると話した。
大槌町の大川幸子さんは何度も風の電話を訪れている。電話の相手は夫の東一郎さんで、津波で亡くなった。東一郎さんは集会所に避難したが、幸子さんが帰ると思って家に引き返し亡くなってしまった。東一郎さんは孫が大好きで多くの人に愛されていたという。幸子さんは風の電話だと、東一郎さんの声が聞こえるような気がするという。
パックンは「心のケアの大きな機会になる」、野村修也弁護士は「繋がっていると思う」とスタジオコメント。
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気象情報を伝えた。
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