千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」は先月20歳の誕生日を迎え、特別に開かれたセレモニーには400人が詰めかけた。18年前当時2歳の風太は、背筋を伸ばした立ち姿がテレビや新聞で取り上げられ人気となり、それまで入場者の減少に悩んでいた園の救世主となった。現在右目はほとんど見えなくなり、立ち上がることもなくなった。現在風太の飼育を担当している樽川修さんは、風太の毎日の餌作りも行っている。国内で飼育されているレッサーパンダの寿命は平均15~17年で、20歳の風太は人間なら80歳超となる。レッサーパンダは元々高地の涼しい場所に生息しているため猛暑の中でも涼しい生活を送ってもらいたいが、園の予算には限りがあり風太のためだけに使うことはできない。樽川さんらはクラウドファンディングを6月に開始したところ、全国のファンから支援が寄せられ目標を達成した。資金を元に展示場の改修工事が始まった。冷風機により展示場全体を涼しくした。現在園内で飼育されているレッサーパンダの最高齢は23歳である。