近年、課題となっている食品ロス。食べられるのに捨てられる食品は、大型の10トントラックに換算すると、毎日約1290台分。年間では472万トンが廃棄されている。その半分を占めるのが、商品の売れ残りや外食での食べ残しなど事業系の分野。きょう国は衛生的に持ち帰るためのガイドラインの案を公表するなど、対策が進んでいる。食べ残しを減らそうと独自の取り組みを進めてきた大手外食チェーン。グループの約2400の店舗で食べ残した料理を持ち帰る容器を販売。子どもが食事を残した家族連れなど1日に約3500個利用されているが、導入は慎重に進めてきたという。すかいらーくホールディングス管理本部・林利明副本部長は「どうしたら安心、安全に持ち帰ってもらえるか、工夫や意見を検討した」と語った。企業では、注意点を独自にまとめて客に呼びかけてきたため、国がガイドラインを示す動きに期待していた。