ロシアと北朝鮮の首脳会談に関するトーク。ロシアがウクライナへの軍事侵攻で使用する弾薬を北朝鮮が提供することなどが話し合われた可能性が指摘されている。会談のもう一つの目的は、欧米や日本を牽制するメッセージを出すことと言える。プーチン大統領が明確にしたと言えるメッセージは、ウクライナへの軍事侵攻を長期化してでも続けてみせるということだ。軍事侵攻では、ウクライナ・ロシア両国ともに消耗が激しく、弾薬の不足が深刻化している。北朝鮮から弾薬の提供を受けるためとみられる行動に出て、長期化を見据えているとのメッセージを出すことで、ウクライナや軍事支援する欧米を牽制する狙いが見えてくる。長期化させれば、欧米に支援疲れが出て、足並みが乱れると読んでいる可能性もある。北朝鮮は、後ろ盾には中国だけでなく、ロシアもいるとのメッセージを出していると言える。日米韓を牽制しようとする狙いがあるとみられる。ロシア元外相は、北朝鮮と組んでいることは、ロシアにとって屈辱的なことで、ロシアが真に大国ならば、北朝鮮に軍事支援は求めないとしている。ロシアは、北朝鮮に頼らざるを得ないほど弱っているとの印象も持たれている。中国が、北朝鮮とロシアの連携強化を歓迎しているかは、微妙で、経済制裁を受ける北朝鮮とロシアと同じ陣営とみなされるのは、必ずしも得だと考えるとは限らないからだ。別府は、両国は、今回の首脳会談をアピールしているが、具体的な軍事協力などの行方やメッセージの狙いについても、冷静に見ていくことが必要だなどと話した。