石破総理大臣は7日、トランプ大統領との初めての首脳会談を行った。石破総理はアメリカに対する投資額を1兆ドルまで引き上げることやアメリカ産の液化天然ガスを購入することを表明した。日本製鉄によるUSスチールの買収問題を巡っては、トランプ氏は日本製鉄が買収ではなく多額の投資をすることで合意したと説明した。トランプ氏は買収に反対してきたが、来週、日本製鉄の幹部と面会する考えを示すなど事態打開に向けて動き出す可能性が出てきた。両首脳は共同声明を発表し、日米安保条約5条が尖閣諸島に適用されることを確認した他、台湾問題に触れながら力による現状変更の試みに反対を表明するなど中国を強くけん制した。今回初めての会談ということでトランプ氏は石破総理に配慮を見せたが、関税をちらつかせ貿易赤字の解消を求めた。今後防衛費のさらなる増額も要求してくる可能性もあり、石破総理の手腕が問われるのはこれからだと言える。