日本記者クラブ主催の自民党総裁選討論会が行われた。候補者が互いに質問するスタイルがとられ、一巡目は、小泉進次郎氏に質問が集中した。小林鷹之氏からエネルギー政策について聞かれた小泉氏は、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入推進を主張してきたが、メガソーラーの整備が地域の反発を招いていることを念頭に、環境破壊につながる開発事業には対応が必要だとかわした。こうした厳しい質問の応酬はごく一部で、党内融和や支持拡大を優先してか、答えづらい質問は控え、候補者同士が同調する場面も見られた。記者から、あれほどこだわっていた靖国参拝を避けているのはなぜかなどと聞かれ、高市早苗氏は、適切に判断しないといけない、前回の総裁選では、総理大臣にもなっていないのに参拝すると言う必要はなかったなどとした。選択的夫婦別姓における主張を封印するなど、総理大臣が近付いたから慎重になったのかなどと聞かれ、小泉氏は、国民の理解や与野党のコンセンサスを得るためにより努力しないといけないと思い至ったなどと話した。