「赤石五葉松」は江戸時代からいまの四国中央市で作られているブランド盆栽で、細やかな枝の形や柔らかな葉などから「盆栽の女王」とも呼ばれている。盆栽は日本文化の人気の高まりから海外のバイヤーからも引きが増えており、きょうは地元の生産者が集まって丹精込めて育てた盆栽をヨーロッパに出荷するため荷積みする作業が行われた。生産者たちは盆栽の入った木箱をフォークリフトでコンテナに積み込んだりして枝などを傷つけないよう慎重に作業を進めた。荷積みされた盆栽はスペイン・バルセロナ港まで船で輸送され、その後ヨーロッパの愛好家らに買い付けられる。今回出荷された盆栽は751鉢で、全国的に有名な産地の香川・鬼無地区や国分寺地区のものもあり、合計1,700万円ほどの売り上げが見込まれる。