香港の議会にあたる「立法会」の議員選挙の投票が今朝から始まった。90議席のうち市民が直接選挙で選べるのは20議席で、前回の2021年から立候補には政府に忠誠を誓う“愛国者”と認められる必要があり、政府に批判的な「民主派」は事実上排除されている。統制の強まった選挙に市民の関心は低く、前回の選挙では投票率が30.2%と過去最低になった。投票率の低迷は統治の正当性を揺るがしかねず、政府も投票時間を延長するなど投票を促してきた。しかし先月、高層マンションで起きた大規模火災を受けて選挙運動を控える動きもあり、市民の関心はさらに低くなっていて投票率が低下する可能性も指摘されている。
