アメリカのイエレン財務長官が6日間にわたる中国訪問をはじめた。中国製の電気自動車はアメリカでは販売されておらず、イエレン財務長官は中国が手厚い補助金で低価格となった電気自動車を市場に大量投入していると批判している。今月から広州を訪問予定で、イエレン長官はこうした過剰生産の問題を取り上げるとしている。今月9日までの訪問では経済政策を統括する何立峰副首相らと会談する予定で両国は競争と対立のバランスを取ろうとしているとみられ、先週習近平主席はアメリカ企業のトップらを招き中国への投資を呼びかけるなどしている。台湾問題や南シナ海情勢などで対立が続く中、2日にはバイデン大統領と習近平国家主席が電話で会談するなど、アメリカは対話維持で関係の安定化を図る考えと見られている。