銅の価格が高騰している。銅価格の推移を解説。2000年代後半から2011年以降、以前より4倍以上の高い水準が続いている。世界的な脱炭素の動きが背景にあるという。電気自動車や風力発電など再生可能エネルギー関連の需要も高まり、高騰が続いているという。実際に銅はどんな形で利用されているのか、大阪・堺市にある大手金属メーカーの工場を訪ねた。大手金属メーカー・黒須孝所長は300億円をかけて生産設備を増強したという。世界の銅需要と予測を解説。このあとも伸びると予測されている。アメリカの大手金融機関は「Copper is the New Oil(銅は新たな石油である)」と表現している。日本はどのように確保していけばいいのか。世界各地で資源開発にあたるJOGMEC=エネルギー・金属鉱物資源機構の高原一郎理事長にきくと、今後の開発余地が大きいのはアフリカだという。中国などもアフリカの権益に目を付けていて、ライバルとの競争をどう勝ち抜くかが課題だという。