千葉県君津市の高宕山は標高330m。道中、杉林を抜けると明るい照葉樹の森に。岩を削り出して作られた石の階段なども。この高宕石は火に強く、古来より建物の土台などに使われてきたという。岩にめり込むように立つ高宕観音堂は、かつて修行の場として機能。山に「休憩してはいけない」との掟があるのは、このように神聖な施設が多くあるため。山には水を治めるご利益があり、頂上には雨乞いの聖なる釜が。この水を里まで持って帰る風習があり、その道中では休憩が許されないという。登山を終えた一行はふもとで乾杯。自然薯の磯辺揚げなど堪能。