京王線とJRが乗り入れる終着駅である高尾。上り電車が終了した午前1時頃、千鳥足でさまよう男性の姿があった。男性は友人の結婚式に出席し、寝過ごしてたどり着いたといい、ここがどこかも分かっていないという。結婚式帰りに逗子駅で電車に乗り、横浜駅までは記憶があるというが、その後の記憶はなく、気づいたら高尾駅にいたという。高尾駅周辺には始発まで時間を潰せる場所はない。以前は忘年会シーズンになると八王子駅まで行くことができる寝過ごし救済バスがあったが4年前から運休となっている。男性はコンビで漫才をするお笑い芸人だった。駆け出しのため、収入は少なく、約5キロ先のカラオケ店まで徒歩で移動するという。深夜、気温は3.8℃のところを徒歩で移動。お笑い界への憧れがあり、両親の反対を押し切って芸人の道へ進んだという男性。道中、M-1グランプリ優勝を口にし、親に認められるくらい結果を出したら報告したいなどと話していた。1時間以上歩き続け、カラオケ店に到着。