取材開始から15時間が経過した午後11時ごろ。この時間帯になると毎年問題になっていたのが山小屋に泊まらず夜通しで山頂を目指す“弾丸登山者”たちだった。今年から山小屋の宿泊予約がない場合、午後2時以降の入山は禁止になり、弾丸登山者の姿はなかった。取材開始から25時間となった翌朝には天気が急変していた。軽装登山の場合低体温症のリスクが高まるが、こちらの外国人登山者の手にはビニール傘があった。他にも険しい岩場でありながら短パン姿、サンダルの外国人登山者もいた。今月4日開山前の静岡県側「富士宮ルート」でアメリカ人男性(867)が低体温症とみられ救助される事案が発生。この男性は禁止されているテント泊を行い、サンダルで登山していた。