来年のおせち商戦が始まっている。厳しい家計を嘆く声の中、来年分から自由に選べる具材と価格の種類を増やした。最低価格の1400円には栗きんとんや黒豆、こちらのキャビアはひとマスで1万800円。カスタマイズの背景にあるのは毎年の値上がり。定番の数の子やかまぼこなどの原材料は高騰が続き、おせちの平均価格は2年連続で1000円以上アップしてきた。松屋ではオリジナル商品のうち1万と3万のものは、仕入れ先や製造工程の見直しで価格を据え置き、更に真ん中の2万のおせちも初めて導入した。お正月くらい贅沢に、それとも我慢。長引く物価高の影響は来年のおせちにも出てきそうだ。