- 出演者
- ホルコムジャック和馬 藤本美貴 郭洋春
100円ショップ業界の舞台裏に潜入。安さに秘められた工夫と進化に迫る。
オープニング映像。
ダイソーの商品開発の舞台裏に潜入。40の商談スペースはいつも満席。国内外のメーカーが商品を提案するため朝から晩まで訪れる。約40人のバイヤーたちがメーカーとともにアイデアを出し合う。商談から生まれる商品は毎月1300以上。チーフバイヤー・倉持さんが手掛けた売れ筋商品は靴下。汗をかいてもすぐに吸収して乾く特殊な生地を使っている。この生地を他の商品でも使えないかと倉持さんはメーカーと一緒に肌着などを作ることにした。しかし課題となったのは価格。使う生地が増えることで原価が上がり販売価格は200~300円にせざるを得ない。そこで倉持さんたちはさらに機能を追加することに。アームカバーには時計をしたままでも使えるよう穴を開ける工夫を施した。
セリアの商品開発の舞台裏に潜入。毎月600以上の新商品を世に送り出しているのはたった9人のバイヤー。バイヤー・松村さんは新たな商品開発のヒントがないか一日ごとに集計される売上の変化を毎日チェックしている。販売数が1か月で4倍に急上昇したゴム製のほうきに目をつけた松村さんは玄関用のほうきを作ることをひらめいた。
100円ショップ業界はおととしには市場規模が1兆円を突破し、店舗数もこの10年間で1.5倍に増加している。郭洋春氏はコロナ禍でお家時間が増えてニーズに応えたことがここ数年で急速に売り上げが増えた理由だと推測した。100円ショップは安い価格を守るために様々な努力をしている。デザイン担当者は「経費削減で品質をあげることに集中できる。削れるところがないか鼻血が出そうなくらい考えている」と話す。物を均一の値段で売るビジネスは諸説あるが、1931年高島屋10銭ストアが始まりとされる。ダイソーは1972年移動販売を開始し、1987年店舗を設置。セリアは1994年に店舗を設置。郭洋春氏はバブル崩壊後、厳しい生活を支えるために登場したのが100円ショップ業態で生活防衛型ビジネスだとした。
ダイソーの新ブランドは300円台を中心に1500円までと少し高めの設定。100円ショップは比較的女性客が多い中、新たなブランドで客層の幅を広げようとしている。今力を入れているのは特産品のラインナップの充実。バイヤー・土居さんが訪れたのは茨城・笠間市の窯元。笠間焼を1000円で販売したいと考えていた。コストをどう抑えるか窯元と相談し課題となったのは色。土居さんはコバルトブルーを採用したいと考えていたが、酸化コバルトの価格高騰で1000円では採算を取ることが難しいことが分かった。
ライバルが高めの価格帯に進出する中、あくまで100円にこだわりぬこうとしている。そのために徹底しているのがひとつでも多く商品を買ってもらうこと。工夫しているのは商品棚の配置。ついで買いを促す戦略は出店計画にも現れている。
新たなブランドで開発していた笠間焼の茶碗の販売の目処が立った。懸案だった青色の茶碗は色づけする範囲を少なくしてデザインで補うことで価格を抑えた。窯元としても100円ショップからの大量注文を若手の育成機会とすることで互いにメリットがある。
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- 笠間焼
100円ショップが伝統工芸品を扱うことについて、郭洋春氏は伝統工芸品を扱う場所は地方が多いため新しい地域活性化の一つのロールモデルになるかもしれないと話した。ついで買いについて、約7割の人が1回の買い物で100円ショップで3点以上を購入しているというデータがある。
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藤本美貴はかゆいところに手が届きすぎているからそれでも新しい物を毎月1000とか出すので見届けたいなどと話した。
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