グランパレで行われたフェンシングの女子サーブル団体、フランスvs日本の3位決定戦。初のメダルが期待される大一番!フランスはフェンシング発祥の地で、世界ランク1位。団体戦は3選手総当たりで、45ポイント先取、または最終得点が多いチームが勝利となる。一番手は世界選手権で2連覇した日本フェンシング界のエース・江村美咲先取。先日の個人戦では3回戦敗退となっている。試合は徐々にリードを許す苦しい展開となったが、高嶋理紗選手・尾崎世梨選手が得点を重ね江村先取を後押し。そして、リードを保ったままアンカーの江村へ。試合は45-40で日本がみごと勝利し、銅メダルを獲得。サーブル史上初のメダル獲得となった。試合後のインタビューで、江村選手は「応援のおかげでここまでなんとか気持ちを保てて戦い切れたと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。家族が一番苦しんでいたのを分かってくれて、最後までずっと心配をかけたと思うので、最後に笑顔で終われて感謝の気持ちを伝えたいですし、早くメダルをかけに行きたいです」とコメント。試合を見守っていた江村選手の父・宏二さんは「前日に『勝てるかな』という一言が出た。普段そんなことを言う子じゃないので、本当に追い詰められてるんだろうなと思った。『今回の五輪で負けたとしても、世界選手権2連覇、世界ランキング1位は消えるものじゃない。あなたは本当に強いから、明日の団体戦は迷わずに自信を持ってやりなさい』と声をかけた。これが終わったら少し休んで好きなことをやって、それから頑張ってほしいなと思います」と語った。