衆議院選挙は4日後に投開票が迫った。この中で、注目される選挙区の1つが与野党一騎打ちとなっている新潟5区。ともに不祥事を抱え更に選挙区の区割り変更という試練にさらされる2人。日本有数の米どころ新潟5区。前回、日本一の接戦の舞台となったが今回は状況が一変。両候補ともに異例のお詫びと反省で選挙戦をスタートさせた。自民党前職の高鳥修一氏は所属していた安倍派からのキックバック544万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。立憲民主党前職の梅谷守氏は今年2月選挙区内で有権者に日本酒を配っていたことが発覚。公選法違反の疑いで刑事告発され党から1か月の党員資格停止処分を受けた。不祥事を抱えた中での戦い。選挙区を駆け回ってお詫びを重ねてきた。支持者からは叱咤激励が飛ぶ。そこへ駆けつけたのは党の野田代表。裏金問題で攻勢を強める。政権交代を掲げる立憲民主党にとっては数少ない与野党一騎打ちの選挙区を制することが至上命題でもある。その後も幹部が続々と現地入り。党を挙げての選挙戦を展開する。雪国の負担軽減や物価高対策に力を入れると訴える。前回、比例復活した高鳥氏。今回は重複立候補が認められず小選挙区での一本勝負。裏金問題で逆風が吹く中での背水の陣。応援に駆け付けるのは高市前経済安全保障担当大臣。党幹部クラスの異例の厳戒態勢のもと物々しい会場入り。高鳥氏は、国土強靭化や経済の好循環に向けた積極財政を掲げている。接戦を繰り広げる両者。しかし勝敗を左右するカギはまだもう1つある。