医薬品は主に医師が処方する医療用と、薬局などで買える市販薬に分けられる。市販薬はカウンター越しに購入できるという意味から「Over The Counter」の略、「OTC医薬品」とも呼ばれる。このOTC医薬品と成分や効能が似ている薬が「OTC類似薬」で、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると花粉症の症状の多い春が1年で最も処方する機会が多い時期だという。OTC類似薬は現在保険適用で自己負担は1割から3割だが、改正法案が成立すると薬剤費の25%を特別料金として私たちが追加で負担することになる。例えば1000円のOTC類似薬が処方されると、3割負担の人は現状300円が自己負担分。法案では、薬剤費の25%の250円を全額負担することになる。250円には消費税10%もかかるため、特別料金は275円に。残り750円についてはその3割の225円が自己負担になるため、負担額が500円と現状よりも200円負担が増えることになる。政府は今の国会での法案成立を目指していて、OTC類似薬の追加負担は来年3月に開始したいと考えている。伊藤院長は「薬が高くなると、自分で自分を治す人も増えると思う。自己判断の間違いの責任を誰が取るのかといった議論が、これからされていくのでは」などと語った。
