昭和の暮らしを続ける平山雄さん。木の珠を糸や針金でつなげた部屋の出入り口に掛けるインテリア「珠のれん」。1960年代、機械式計算器の普及によりそろばんの需要が低下し、材料の再利用のために作られたという。暑い時期に風を通しつつ部屋や店の中を見えにくくする効果があった。そして瞬く間に大ヒットしたという。昭和の面影を残す家具や家電に囲まれた部屋は懐かしさの中にどこか温みがある空間。昭和43年生まれ、今年57歳の平山さん。幼い頃からレトロなものに魅了され、昭和47年に建てられた住宅を約20年前に購入。現在は書籍の出版やSNSを通じて「昭和の良さ」を伝える活動をしている。平山さんは「高度経済成長期に出てきたモノは彩度の高いモノが多い。気持ちが上がっていたから色も華やかだったんじゃないか。僕が好きなのは高度経済成長期のモノ。当時は今と違って情報社会じゃない。アメリカっぽいモノを作ろうと思っても日本人が元々持っているセンスが入っちゃっている。その混ぜり具合が僕にとっての原風景で完成度の高いモノに見える」と語った。
