天皇皇后両陛下は優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者らと初めて懇談された。面会は午前11時ごろ、皇居・宮殿で行われた。被災地支援を続ける建築部門の坂茂さんから、再生紙の管で作った避難所の間仕切りについて説明を受けると、陛下は「紙で作っているんですね」と確認され、皇后さまは絵画部門のソフィカルさんの表現について、フランス語で「面白い方法ですね」と述べられた。国際顧問・ヒラリークリントン元米国国務長官は「両陛下のことを思うと心がとても温かくなります」と伝え、陛下は「世界文化賞の活動は何年になりますか」と尋ねられたという。