東日本大震災の日、石巻市出身の高橋未央さんは子供と山に避難していた。逃げてきた人たちで瓦礫の中から食べ物を集め、おにぎりを作って食べたんだそう。多賀城市出身の菅原貴子さん。震災から10日ほどたった後、母の差し入れで野菜炒めを食べたんだそう。久しぶりに食べた手作り料理とあって号泣したんだそう。
東京で医療機器の営業をする小林敬一郎さん。東日本大震災があった日、仙台からの出張帰りで新幹線に乗っていた。地震で新幹線が止まり、救援バスで栃木に避難。手元にあったのは、おみやげに買っていた笹かまぼこ。周囲の人に配ったりしたんだそう。長野に住む三村由美子さん。あの日は定年退職する当日。地震で送別会はキャンセルに。2週間後に祝いの席が改めて設けられるも、東北への思いから何を食べても味がしなかったんだそう。
東日本大震災があった日、ムロツヨシはイベント参加中だった。制作側の判断でトークライブは中止され、客に事情を説明して料理を振る舞ったんだそう。「不安をみんなでかき消すかのように食べていた」など当時を振り返る。石巻市の浅沼千尋さん。津波で自宅を流され、避難所から学校に通っていた。担任の先生のはからいで、みんなで弁当を食べる時間が設けられたんだそう。その当時の担任の先生と再会し、自ら弁当を振る舞った。