今年に入り277件と、過去10年で最多のペースで火災が起きている川崎市。高津消防署には消防士12年目の女性消防隊員・野田朝美さんが勤務している。取材の日、朝9時に出動要請が!しかし、現場に到着したものの炎も煙もなかった。消防車が出場するのは火災だけではなく多岐にわたる。今回の通報は「アパートの周辺で異臭がする」というもの。まず疑われる原因はガス漏れだが、今回は高齢の方が部屋で亡くなっていたことだった。活動中は20キロの装備を装着。日々鍛えている野田さんだが、出産時の入院で体力が大きく落ちたという。野田さんは「体力がゼロの状態から体をまた作り直す。男性と同じことができないと、いる意味がない」と語った。
野田さんは2児の母。消防士の夫と交代で勤務にあたり、家事と育児を分担しているという。消防隊はその仕事の過酷さゆえ女性は少なく、川崎市消防局の全職員1448人のうち女性職員は全体の約5.2%にあたる75人。女性消防隊員は13人。野田さんは母親でありながら活躍する貴重な存在なのだ。野田さんは、任務でも育児での経験が役に立ったことがあると話していた。
夕暮れ時、交通事故による出動要請が!今回は、救急隊だけでは難しい現場に消防隊も出動して協力する「PA連携」での要請で、交通量の多い交通整備が仕事のはずだった。しかし、野田さんたちが現場に到着すると、事故車両からエンジンオイルが漏れていた。現場は車通りが多い国道沿いで、警察が規制する前のためエンジンオイルの上を車が通過。この状況で発火したら一大事だ。そこで野田さんは砂を取り出してオイルを砂に吸着させ、引火しないように手を打った。吸着させた砂を箒ではき、安全が確認できたことで活動は終了。野田さんは「子供のために事務方の仕事をする選択もあったが、やりたいことをやっている母親のほうがかっこいいかと思って続けている」と語った。
野田さんは2児の母。消防士の夫と交代で勤務にあたり、家事と育児を分担しているという。消防隊はその仕事の過酷さゆえ女性は少なく、川崎市消防局の全職員1448人のうち女性職員は全体の約5.2%にあたる75人。女性消防隊員は13人。野田さんは母親でありながら活躍する貴重な存在なのだ。野田さんは、任務でも育児での経験が役に立ったことがあると話していた。
夕暮れ時、交通事故による出動要請が!今回は、救急隊だけでは難しい現場に消防隊も出動して協力する「PA連携」での要請で、交通量の多い交通整備が仕事のはずだった。しかし、野田さんたちが現場に到着すると、事故車両からエンジンオイルが漏れていた。現場は車通りが多い国道沿いで、警察が規制する前のためエンジンオイルの上を車が通過。この状況で発火したら一大事だ。そこで野田さんは砂を取り出してオイルを砂に吸着させ、引火しないように手を打った。吸着させた砂を箒ではき、安全が確認できたことで活動は終了。野田さんは「子供のために事務方の仕事をする選択もあったが、やりたいことをやっている母親のほうがかっこいいかと思って続けている」と語った。