大雨などの災害で、命を守るために重要なのは、情報に注意し早めに避難すること。気象庁などが発表する気象に関する防災情報は、複雑で分かりにくいという指摘もあることから、専門家などによる国の検討会が見直しの案を示した。今回の見直し、再来年春ごろの運用開始を目指しているものだが、ポイントは「危険警報」。土砂災害に関する情報を例に紹介。今は5段階の警戒レベルに応じ、大雨特別警報や土砂災害警戒情報、大雨警報などが出される。新たに設けるとしている「危険警報」は、レベル4の避難指示に相当、土砂災害警戒情報に当たる。見直しのねらいについて、検討会座長・京都大学防災研究所・矢守克也教授は「統一性のとれたことを持って、シンプルでわかりやすいと考えている」と述べた。現在の防災情報のうち洪水、大雨による浸水、高潮の4つを紹介。危険な場所にいる人は全員避難が必要とされるレベル4では、災害の種類によって、危険情報、危険情報、警戒情報、特別警報など名称がばらばらで。今回の見直し案では、レベルごとに名称を統一。レベル4は「危険警報」に統一することが提案された。これらの名称は、今年度中に正式決定する見込み。