今日の特集はお笑いトリオ「東京03」のリーダー・飯塚悟志さん。日常のありふれた場面を笑いに変えるなどコント界屈指の実力と幅広い人気で注目されている。結成20年目の去年、洗礼された脚本と卓越した演技力が評価され、コント師としては異例の文化庁の「芸術選奨」を受賞した。飯塚さんは現在50歳で年齢を重ねてもトップランナーとして走る秘訣はどこにあるのか。飯塚さんは「面白いと思ったことをそのままネタにしようが原点」と話した。
2003年に飯塚悟志さん・角田晃広さん・豊本明長さんの3人で結成した「東京03」。そのコントの面白さは舞台から広がっていった。描くのは日常の中にある人の弱さや汚さなどの「心の機微」である。コント「課長の趣味」では、課長が自分の趣味を部下に押し付けるというコントで、最後は隠していた本音を爆発させる展開である。飯塚さんは「自分の中にあるものを他人が見せているという共感の笑いがある」などと話した。リアルな日常を演じることに拘る飯塚さんたちは稽古の多さは業界随一だという。結成当初からオフの日も一緒のため、仕事を超えた関係性を気づいてきたからこそ、20年以上に渡り卓越したコントを生み出せたのである。飯塚さんは「家族みたい。ずっと一緒にいる以上、揉める時は話し合って解決していく」などと話した。
今回、ドラマの初主演に抜擢された飯塚さん。物語は3人の男が繰り広げるコミカルな会話劇で、コントで培ってきた経験を活かしたいと挑戦したという。また撮影終了後にはサービスエリアのコントをどこかのタイミングで作ろうとするなど、どこまでもコントのことを考えている飯塚さんは「平均年齢50歳になってすごく面白い。コントをやっていてすごくいい武器で幸せなことである。最終的には自分たちが面白いと思ったことをやって、極力新しいことをやりたい」などと話した。佐藤アナは「今でこそライブだけで生活していく道を切り開いたが、若手の頃はテレビでは太刀打ちできずライブしか無かった。単独ライブで食べていけるようになったのは6年ほど前からである」などと話した。