元ニッポン放送社長・亀渕昭信さんは、高度経済成長期の真っ只中、「三無主義」と呼ばれた若者たちをターゲットにラジオ番組「オールナイトニッポン」を始めた。当時としては珍しい深夜の生放送、制作部の亀渕さんにパーソナリティの白羽の矢が立った。「ハガキぶん投げ作戦」など独創的なコーナーが人気となり、週に4、5通だったというリクエストはがきは、週に2万通を超えるようになった。人気番組となった「オールナイトニッポン」だが、始末書の数が半端ではなく、笑福亭鶴光さんがパーソナリティを務めた番組は放送終了の度に全国から苦情電話が殺到する事態となった。