妻のトリセツについて武田鉄矢が解説。脳科学専門家の黒川伊保子氏は、老後の妻の不機嫌を命のプログラムと主張。子育てが終わり老後生活が始まると妻は亭主との感性や趣味、好みの違いから苛立つ。今まで背中合わせだった夫婦が、そこからは見つめ合って生きることになり、妻は亭主の顔を見てると段々と腹が立ってくるという。黒川伊保子氏は妻の不機嫌を和らげる技として、干渉しない時間をお互いに作り、顔を合わせない時間割、距離のある部屋割り、定時・定刻のティータイム、気配はあるが姿の見えない趣味の時間を挙げている。また、取り調べる言葉遣いの禁止。会話から疑問も排除することで会話は丸くなるという。フランスの哲学者・ボーヴォワールには「60歳まで男女は個人だが60歳から男女は人類になる」との名言がある。60歳までは体の仕組みや趣味嗜好などが違う2人が夫婦になるが、60歳からは人類という生き物に成長する。60歳を過ぎると妻は少女に帰ろうとするので、亭主も少年に戻り人生のはじめと終わりに妻の役に立つことで男を完成させる。