現在お墓トラブルが増えている。2020年度には948件だったが、2022年度には1148件に。最近増えているのは離檀料トラブルとのこと。改葬などのときに寺院から高額なお布施が要求されるのだそう。国民生活センターが注意喚起した。事例では、自宅から遠い墓の墓じまいを申し出ると、離檀料300万円と言われ、ローンを組めると言われたとのこと。ほかにも、跡継ぎがいないので離檀を申し出ると離檀料700万円という。曹洞宗は、「宗門公式としての離檀料に関する取り決めはありません」などの異例の発表を行った。離檀料を払わないと、改葬許可申請書に押印してくれない・閉眼供養をしてくれないなど。離檀料はなくても高額な墓石撤去費を請求されるという。鵜飼秀徳氏によると、墓石撤去費用など必要経費があるのは事実だそうで、檀家側に倫理的な問題がある場合も。トラブルにならないためには、先祖供養で長年お世話になった寺院への当たり前の礼儀は必要。ただしそれはお金ではなく対話。「墓じまい」を決める前に丁寧な相談をするとよいとのこと。