鹿児島県内では、宿泊した人の数は回復傾向にあるもののコロナ禍前の水準にまでは戻っておらず、観光業の活性化が課題になっている。このため、鹿児島商工会議所は「かごしま里帰りキャンペーン」と題して、加盟するホテルや飲食店で利用特典が受けられるなどの取り組みを今月から7月ごろまで行うと発表した。県出身者など鹿児島にゆかりのある人が対象で、利用者は県内の約40の施設でホテルの宿泊代金や食事代の割り引きなどの特典が受けられるという。鹿児島商工会議所が全国の鹿児島県人会を対象に4年前に行ったアンケートで、「交通費や滞在費などが高額になり帰省をためらう」といった声が寄せられていたことから、取り組みの実施を決めたという。鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭は「コロナ禍以降も厳しさが続く県内の宿泊や飲食などの観光関連産業の回復の足がかりにしたい」とコメントしている。