鹿児島県警・前生活安全部長の本田尚志容疑者が退職後に県警内部の不祥事をまとめた文書を記者に郵送したとして国家公務員法違反の疑いで逮捕された。本田容疑者は「野川明輝本部長が犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」と主張。本田容疑者が隠蔽されたとする事件「現職警察官のトイレ盗撮事件」や「現職警察官のストーカー事件」。いずれも指揮をしていたのは野川本部長でトイレ盗撮事件は「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」として印鑑を押さず、ストーカー事件は明らかにされなかった(本田容疑者の意見陳述より)。警察庁・露木康浩長官によると「2つの事案は被疑者逮捕など必要な対応が取られていたと報告を受けている」「元幹部の逮捕について、公表を望んでいないストーカー事件の被害女性の実名などを漏らした国家公務員法違反事件」。名指しされた鹿児島県警・野川本部長は東京大学法学部卒業、警護の職などを歴任。2014年に東京五輪準備局大会準備部担当課長を務めた。おととし10月に鹿児島県警本部長に着任した。鹿児島県警本部の組織図(当時)を紹介。警察本部長は警視長という階級で鹿児島県警の職員数は約3500人を束ねるトップに立つ人物。そして逮捕された本田容疑者は8人いる警視正という階級で、3月まで生活安全部長をつとめていた。玉川氏は「これが告発状のとおりであれば警察の信頼は地に落ちることになる。警察は色々な犯罪 見つけ処罰することで治安を守るという働きの組織だが、自分たちの身内から出た犯罪は例外ですとなれば、信じられなくなる我々は。いくつか疑問がある。なんでこれが逮捕に至ったのか。もうひとつの疑問は本田容疑者はなぜこういった手法をとったのか。逮捕されることは想定できたと思う」などコメント。
住所: 鹿児島県鹿児島市鴨池新町10−1
URL: http://www.pref.kagoshima.jp/police/
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