老舗紳士服店で5年間修業した瀬戸山さんはさらなるステップアップをしようと当時勢いのあったアパレルメーカーに転職し、商品化するためのサンプル作りを行っていた。会社の業績が上がったこともあり、30歳だった瀬戸山さんは年収600万円に。洋服代や飲み代はギャンブルのすべて注ぎ込んでいたという。しかし53歳のときに思いもよらぬ出来事に突然のリストラ。その時にはお酒やギャンブルにお金を使い込み、700万~800万円の借金があったという。53歳で無職になったために一時は自暴自棄になったが救いの手には過払い金があった。本来支払う必要のないのにもかかわらずカード会社や消費者金融に支払ったお金のことで、姉の援助や過払い機の変換、大手服飾修理メーカーに再就職も決まり借金を返済。10年かけ多額の借金を返済した瀬戸山さんは鹿児島県の山奥の4世帯集落へ。其の終の住処にしたのは両親が眠る生まれ故郷。ここで静かな余生を過ごしたいと考えた。