末宗凌さんは長らく大分にある「クラサスドーム大分」を訪れることができなかった。末宗さんをしる大分トリニータのアカデミーコーチである首藤圭介さんによると以前はユース選手だったが中学2年の秋、家庭の事情で退団を余儀なくされた。大分で暮らすことができず、サッカーも続けられず、トリニータも避けるようになりサッカーと関係のない仕事についていた。しかし10年後旅先のスペインでサッカーの話をすることになり、君のチームは何だと聞かれ頭に浮かんだのはトリニータだった。そして13年ぶりにビッグアイを訪れた。最初素直な気持ちで応援できなかったがトリニータが失点した時負ける姿は見たくないなどの気持ちが芽生えた。試合は惜しくも敗れたが末宗さんにとって忘れられない試合となった。ある日首藤さんが会いにきてくれた。