青森県の弘南鉄道の弘南線は弘前駅から黒石駅を結ぶ 地域の交通手段として重要な役割を果たしている。弘南鉄道7000系は東急電鉄が使っていた車両を譲りうけたもの。シートや内装がそのまま残っている貴重な車両。冷房はなく車両は扇風機がついているという。降り積もる雪の中、車両がスムーズに走行できる理由については、列車の下に取り付けられていたのはスノープラウと呼ばれる排雪板。列車の前面に取り付けられ、走行しながら線路上の雪を左右に押しのける。しかし、どうしても雪は入ってしまうという。雪が降るとなぜ鉄道に悪影響なのか?鉄道車両の機械力学を研究する宮本岳史教授は、走行抵抗とは鉄道の進行を妨げる力のこと。勾配による重力や、車輪の摩擦ななどによって抵抗が生じる。走行抵抗が大きいと、車両雨を動かすために、より多くのエネルギーが必要になる。雪が降るとどれくらいの走行抵抗が発生するのか実験する。用意したのは、鉄道レールの模型と鉄道の台車の模型。紐で引っ張っている時にどれくらいの力が必要なのか計測。そのままの状態で引っ張ると、3ニュートン。次に全く同じ条件でレールに雪を1.2センチ積もらせて台車を引っ張る。すると12ニュートンの力が必要になり、9ニュートンも増えた。
鉄道は1両あたり数十トンという重さのある車両を効率よく動かすために鉄で出来たレールと車輪を採用している。自動車はタイヤ一つにつきハガキ大の接触面積で支えるが、鉄道は車輪一つにつき10円玉くらいの接触面積で4トン以上もの車両重量を支えることができる。しかし、小さな接触面の間に雪や泥などの粒が挟まってしまった場合には、その影響を受けやすく、滑りやすくなる。今年、弘前市では1月に観測史上最深の126センチを記録。走る上に大きなエネルギーが必要な上に、滑りやすくなってしまう雪は、鉄道にとって得に厄介な存在。
鉄道は1両あたり数十トンという重さのある車両を効率よく動かすために鉄で出来たレールと車輪を採用している。自動車はタイヤ一つにつきハガキ大の接触面積で支えるが、鉄道は車輪一つにつき10円玉くらいの接触面積で4トン以上もの車両重量を支えることができる。しかし、小さな接触面の間に雪や泥などの粒が挟まってしまった場合には、その影響を受けやすく、滑りやすくなる。今年、弘前市では1月に観測史上最深の126センチを記録。走る上に大きなエネルギーが必要な上に、滑りやすくなってしまう雪は、鉄道にとって得に厄介な存在。
住所: 青森県黒石市緑町1-115