CNNによると、現在は世界に目を向けるとロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのガザ侵攻などの争いが毎日のように報じられ、アメリカ国内では銃乱射事件など痛ましい事件が相次いでおり、アメリカ国民は心の健康の危機に陥っているという。そんな中でエルモが投稿した「みんな元気?」という一言は辛い気持ちを吐き出させる助けになったという。今回の動きについてバイデン大統領も「エルモの言うと通りだ。私たちはお互いに支え合い、困っている隣人に手を差し伸べるべきだ。そして何よりも必要な時は助けを求めるべきだ」と綴った。ではなぜエルモにこれほど多くの人が心を開いたのか。サウスカロライナ州の認定セラピストは「エルモは純粋だという認識があり、精神的な安心感がある。自分が『大丈夫じゃない』と言ってもいいんだと思わせてくれる」と話す。番組ではセサミストリートの日本法人に話を聞くと「セサミストリートはすべての子供たちに教育を届けるという理念で人々に寄り添ってきた。キャラクター・エルモだからこそ、人々は悩みを打ち明けてくれたのかもしれない」とのこと。末延さんは「アメリカでは頑張れば自分が幸せになれると言われている。逆に言うとアメリカでは法の下の平等で闘う。勝つヤツは勝ちまくるし、負けるヤツは負けるんですよ。それは国が負けた人を国が補助するんじゃなくて、お金持ちが寄付とかでフォローしてきた。ところが白人の人口が減り始めて自分たちが中心の社会でいられなくなるというアメリカンドリームがなくなるなかで分断が起きてきて、トランプさんのように『自分が良ければ言い』ということを言う人がいかざるを得なくなる。そんな中でエルモは目線が低いんですよ。僕は日本人が持っている目線の低さみたいなものを自信を持って見直したほうが良いと思う」などとコメントした。