きのう、京都市で行われた王座戦第4局で、永瀬拓矢王座に挑んだ藤井聡太。劣勢を強いられる展開が続いたが、開始から12時間後に、大逆転で勝利し、21歳2か月で、史上初の八大タイトル独占を果たした。一夜明け、会見に臨んだ藤井八冠は、うれしい気持ちとともに、これまで以上に将棋の内容など、高いレベルのものが要求されるなどと話した。家族からも祝福のメッセージをもらったという。藤井八冠は、今月17日、八冠防衛をかけた竜王戦第2局に挑む。岸田総理は、藤井八冠の快挙を称え、内閣総理大臣顕彰の授与を11月中旬に行う方向で調整していると明らかにした。内閣総理大臣顕彰は、スポーツや文化などの分野で、顕著な功績があり、国民の模範と認められる人や団体に授与されるもので、将棋界では、1996年に、当時史上初の七冠を達成した羽生善治に贈られている。藤井八冠の地元・愛知県瀬戸市では、くす玉割りでは置換達成を祝い、紅白もちも配られた。スーパーでは、飛騨牛の8割引など八冠達成にちなんだセールが行われ、大勢の人でにぎわっている。