京都大学医学部附属病院は1型糖尿病について「iPS細胞を使った治験を来年にも始める」と明らかにした。今回計画されている治験はすい臓の細胞が正常に機能せず、血糖値を下げるインスリンが分泌されない重症の1型糖尿病患者に対するもの。治験では健康な人のiPS細胞から作製されたすい臓の細胞を膵島細胞をシート状に加工したものを患者の腹部に移植する。京大病院はiPS細胞由来の膵臓の細胞からもインスリンが放出されるなどの効果が確認されれば患者の負担やリスクを下げることになるとしている。来年2月にも移植を行い、2030年以降の実用化を目指すということ。