なでしこジャパン司令塔・長谷川唯選手。新たな境地でオリンピックに臨む思いを聞いた。長谷川選手は「金メダルは目指していきたい。個人としては大舞台を楽しみたい」と語った。攻守のキーマン・長谷川選手は華麗なテクニックに、創造性豊かなパス。パリでメダル獲得へ、日本の女子サッカーの命運を握る存在。サッカーにのめり込んでいた中学生のころ。なでしこジャパンがW杯で優勝し、女子サッカー人気が飛躍的に高まった。しかしその後、低迷期が訪れる。国際大会で勝ち上がれない時期が続いた。責任を感じたのが、自身初の五輪となった東京五輪。重圧を背負って戦う中、メダルを逃し、女子サッカーの人気を回復できないまま自国開催の大会を終えた。再び迎える五輪。大舞台を前に、長谷川選手がたどりついたのが自分がサッカーを楽しむこと。体現したのが、2月のアジア最終予選・北朝鮮戦。オリンピックの出場がかかった試合だが接戦にも関わらず長谷川選手は笑顔を見せチームは躍動。サッカーを楽しむ思いが勝利に結びついたという。五輪を1か月半後に控えた先月上旬、なでしこジャパン・長谷川唯選手の姿は僅かなオフの時間を利用して、サッカー教室に参加。休む間もなく、ふるさと埼玉・戸田市でも子どもたちとサッカーで触れ合った。長谷川選手は笑顔を絶やさず、誰よりもサッカーを楽しんでいた。自身2回目となる五輪。長谷川選手が目指すのは「楽しむ、楽しませる」。サッカー女子は開幕に先駆けて予選リーグが始まる。注目の初戦、スペイン戦などを中継で伝える。