メキシコが大阪・関西万博から撤退する意向を示していたことが10日に判明した。建築資材や人件費高騰に加え、来年の大統領選挙が実施されることも一因になったとみられている。万博でパビリオンを出展するには、3カ国が費用を負担し独自に建設するタイプA、万博協会が建設し引き渡すタイプB、一区画を貸し共同利用するタイプC、万博協会がプレハブ工法で建設し引き渡すタイプXがある。メキシコは当初タイプAを希望していたが撤退を検討した。日本側はタイプCを提案してつなぎとめるも、日本政府関係者は「交渉は続けるだろう。タイプAからCへの変更は誤差の範疇だが、タイプAからの撤退となると話が違ってくる」と話しているとのこと。さらに、建設の遅れも指摘されている。毎日新聞によると、タイプAは56カ国が建設予定だが、朝日新聞によると建設業者が決まったのは24カ国だけだという。そして、会場建設費増額には府民から怒りの声があがっている。