開幕まで300日を切った大阪関西万博。膨れ上がった会場建設費に加え、メタンガスによる爆発事故が起きたことが問題になっている。万博協会は今週、対策を公表したが本当に安全なのか。無料招待される学校現場からは不安の声が上がっている。建設資材や人件費の高騰などを理由に当初の計画では1250億円だった会場建設費が、1850億円に増加。去年、500億円増え2350億円に膨れ上がった。このうち、国から783億円。大阪府と大阪市から783億円の公金が投入されている。国はそれとは別に出展するパビリオン建設などで、約837億円を支出。いま大屋根リングやパビリオンの建設はどの程度進んでいるのか、大阪関西万博会場の中にカメラが入った。建設費約344億円の大屋根リングは世界最大級の木造建築。大林組大阪関西万博室・森田真行副課長が説明。リングの1周は約2km。外径は東京スカイツリーの高さを超す約650m。今後はエレベーターやエスカレーターの設置などを行い、9月末には全体がつながる予定。リングの内側が各国のパビリオンが建設される現場。独自のパビリオンを予定する51か国のうち、約10か国で、まだ建設業者が決まらず、業者が見つかった8か国もいまだ着工できてない。リベリアの担当者は「まだ内装業者の契約が決まっていない」と語った。パビリオンの配管や空調工事を担う作業員も「万博が開催されても工事しているところが出てくるのではないか」と話す。さらに建設中の会場内では爆発事故も発生。