今月6日、大阪・関西万博を視察された天皇皇后両陛下。その後ろには常に護衛の任務にあたる皇宮警察の存在がある。皇室の平穏を守るため、全身全霊を注ぐ約900人の精鋭たち。本部の庁舎がある皇居内には、今年皇宮警察学校に入学した学生たちの姿があった。皇宮警察は警察庁の付属機関で、警察官ではなく皇宮護衛官と呼ばれている。近年女性皇族の活躍の場が増えている中、皇宮警察を志す女性も多く女性護衛官は全体の約4割と過去最高の比率となった。かつて上皇ご夫妻が沖縄を訪問された際に過激派に火炎瓶を投げつけられる事件があり、護衛官は身を挺して誘導し安全を守り抜いた。不測の事態にも対応し事件を未然に防ぐため、武道や逮捕術など実践的な鍛錬は欠かせない。状況に応じて護衛の手段は異なり、重要儀式や国賓を乗せた車を護衛する際には専用の側車がついたサイドカーが使用される。プライベートな時間やスキー、登山といった体力を要する場面でも同行し、任務を遂行しなければならない。また皇宮警察には騎馬隊があり、皇居内には乗馬の練習場もある。多くの護衛官が乗馬未経験からのスタートで、約5年の試験を経て騎馬隊となる。
